マリアアザミは別名「ミルクシスル」と呼ばれ、ヨーロッパにて聖母マリアの乳にちなんで名づけられました。日本ではまだまだなじみのないものですが、ヨーロッパでは約2000年前より、肝臓を復活させる医薬品として用いられてきました。
マリアアザミの種子に含まれる「シリマリン」は、肝細胞を保護し、また一度ダメージを受けた肝臓の細胞の活性酸素の発生を抑えて肝臓を再生させると言われています。さらに脂肪の代謝も促進するため、肝臓に溜まった脂肪を効率よく除去するとともに、脂肪が沈着することによって損傷した肝細胞を活性化します。
このように肝臓に優しく、かつ元気に再生させるマリアアザミは、脂肪肝の改善のために多くの人に愛用されてきました。ヨーロッパでは、各医療機関において脂肪肝の改善薬として認可されています。さらに、マリアアザミは脂肪肝の改善だけでなく、慢性肝炎、肝硬変、虚血性肝障害にも効果があるとされています。
また、肝臓だけでなく、胆嚢にも効果的な作用を及ぼし、胆石、胆管炎、胆汁排泄障害の治療薬としても使用されています。通常の医薬品のような副作用があまり見られないため、多くの人に使用することができます。そのため、欧米では肝臓改善のサプリメントとして高い信頼を得ています。
稀に見られる副作用としては、胃痛、吐き気、下痢、頭痛などがありますが、個人差があるため、それぞれの服用効果に応じて調整していく必要があります。